サイトロジー2とは
ウェブブラウザで様々な自動処理を行いたい場合にサイトロジー2はお役にたてます。
自動処理させるにはアドインプログラム(プラグイン)の作成が必要になります。
IEをベースとしたタブブラウザにVB.NETのコンパイル機能を付加し、VB.NETソースコードをアドイン(プラグイン)として機能させてブラウザを自動操作するという、言うならば「プログラミング可能な自動ブラウザ」です。
アドインプログラムからブラウザを操作する為のインターフェースはもちろん、HTML操作、色や画像検索、Excel出力、メール送信、FTP機能、ファイル入出力、描画機能、ラベル機能、タイマー機能、メニュー機能、ユーザーエージェント変更機能等、様々な付加機能をVB.NETのクラスとしてあらかじめ含んでいます。よって、それらクラスを組み合わせるだけでブラウザに複雑な自動処理を行わせることが可能となります。
業務に、ホビーに、様々なシーンで省力化、合理化に貢献する事でしょう。
サイトロジー2アドインプログラム説明
何が出来るの?
例えば以下の様な事が可能です。
  • 目的のサイトを訪れて、HTMLを解析してデータを収集、整形してExcelファイルに書き出す事が可能です。または、あらかじめ用意してある雛型のExcelファイルを読み込んでデータを追記して別ファイルとして書き出し可能です。
  • 目的のサイトを訪れて、定期的にリロードしてサイトの変化を読み取り、その結果をメール送信する事が可能です。
  • または、結果をFTPアップロードする事が可能です。
  • または、結果をファイルに書き出す事や、経過をログとしてファイルに記録する事が可能です。
  • 目的サイトのメールフォームに自動入力する事が出来ます。ログインフォームであったり、アンケートフォームであったり、形式は自由です。
  • 複数タブを自動で切り替えながら進行させることが可能ですので、複数サイトを同時監視したり、複合的なことが可能です。
  • 色の読み取り、画像検索機能を使用してHTML解析では不可能な自動処理も行えます。
  • 解析した結果をブラウザ内に描画することが可能です。数値の変化をグラフで表示させるなどメッセージボードとしての使用も可能です。
  • ユーザーエージェントを切り替えて携帯サイトを閲覧も可能です。ユーザーエージェントは手動または自動で変更可能です。
  • これら機能を複合的に組み合わせたり、そしてアドインプログラムにはVB.NETをそのまま記述可能ですので独自の機能を持たせる事も可能です。
アドインプログラムについて
アドインプログラム作成(プログラミング)にはVB.NETの専門知識が必要です。よって、基本的には当社へアドインプログラムの作成をご依頼ください。
アドインプログラムはVB.NETで記述されたテキストファイルとなっておりますので、プログラミングの経験のある方ならメモ帳でちょっとした修正は可能です。無料の「Visual Studio 2010 Express」や「Visual Studio 2012 Express for Windows Desktop」などのVB.NET開発ツールを使用する事で独自プログラミングも可能です。既に上位版をお持ちの方はそちらをご使用いただけます。
お客様でもアドインプログラムの開発が出来る様、開発キットや豊富なサンプルプログラムをご用意しております。
お客様独自のクラスを記述する事も可能となっています。
アドインプログラムの特徴
よくあるDLLで用意するプラグインとは異なり、ソースコードを使用毎にコンパイルするという形式をとっています。コンパイル時間を心配される方もおられる事と思いますが、そこそこ大きなアドインプログラムでも約1秒でコンパイルは完了します。よって、修正しながらトライできるインタプリタに近い扱いが可能です。
サイトロジーでは基本的に画像もプログラムコードに変換して扱います。つまり、ソースコードのテキストファイルだけで持ち運び可能です。これはブログや掲示板に投稿可能であり、印刷可能でもあることを示しています。
アドインプログラムはマクロ?
上述の通り、完全にVB.NETです。これはわざわざアプリケーション固有の書式を覚える必要が無いという事です。これは大きなメリットです。
VB.NETに慣れ親しんでいる方は蓄えてきたライブラリをほぼそのまま組み込めます。初めてVB.NETを扱う方は豊富に有るVB.NET参考書が役に立ちます。そしてオリジナルプログラム作成にもスムーズに移行出来る事でしょう。
サイトロジーの歩み
2009年12月に発表した前身のアプリケーションを経て、2010年10月にサイトロジーVer.1.0を発表致しました。簡単なマクロ機能を備えており、プログラミングを行った事の無い方も簡単なコマンドを組み合わせることでブラウザ自動操作が出来るというものでした。
ただし、自由度や速度に難が有り、バージョンアップを重ねながら後にVer.1.5としてVB.NETコンパイル機能を備えたシステムとして完成いたしました。今回のVer2では、これまでの内容を全て見直し、ゼロから構築した全く新しいシステムに仕上がっています。
よくある質問
Q.お気に入り機能が無いなど機能不足に感じますが?
A.
そもそもコンセプトが違います。
普通のウェブブラウザでは無く、「VB.NETでプログラミング可能な自動ブラウザ」です。あらゆる操作を自動化、省力化する為のブラウザですので人為的な操作は最小限に考えています。
通常操作としては、
・「起動」-「アドインプログラム実行」
または
・「起動」-「URL選択」-「アドインプログラム実行」
という
最小限の操作です。
サイトを移動したり、ログインしたり、タブを開いたり、検索したり、それら処理はアドインプログラムの役目です。
それでも、「ちょっと別のサイトを見たくなった」「ちょっと印刷したくなった」など、イレギュラーな対応もできる様、人為的オペレーションもできるように作成されています。
Q.見た感じが簡素なのですが?
A.
ブラウザの表示範囲を最大限確保する為にステータスバーなどは搭載していません。何かしらの情報表示が必要な場合は画面上に書き出すか、フォームを動的に作成してそこへ書き出すなどします。
アドレス入力のテキストエリアや検索文字入力テキストエリアも本来不要なのですが、デバッグ用として必要かと思い搭載いたしました。
Q.アドインプログラムはVB.NETで記述すると書かれていますが、サブセットですか?
A.
サブセットではありません。
サイトロジー2から正規のコンパイラを実行しています。よってVB.NET(.NET Framework4)の文法に沿った記述であればコンパイル可能です。
お客様が既に保有しているクラスライブラリが有るならばそれを記述すればそのまま使用できます。
独自の文法を覚える必要が有りませんので学習時間が最小限で済みます。過去の資産が生かせます。
Q.アドインプログラムをVisualStudioで開発したいのですが?
A.
アドインプログラムはVisualStudioで開発する事をお勧めします。
開発キットを用意しておりますのでダウンロードして頂き、プロジェクトとして読み込んで使用します。開発キットの中身はサイトロジー2組み込みクラスのスケルトンが記述されており、直接実行は出来ませんが、インテリセンスや文法チェック等により開発効率がぐんと上がります。
Q.アドインプログラムでフォームを表示したいのですが?
A.
VisualStudioのデザイナーが記述したコードをそのままアドインプログラムに含める事も可能です。手作業で全て仕上げる必要はありません。もちろんごく簡単なフォームは手作業で記述も可能です。
Q.会社のロゴ画像をリソースとして用意したいのですが?
A.
画像を外部ファイルとして用意する事はもちろん可能ですが、そうすると画像ファイルとプログラム(テキストファイル)の2個をセットで持ち運びする必要が出てしまいます。
よって、サイトロジー2では画像をテキストデータに変換してアドインプログラム内に埋め込んでしまう事をお勧めしています。
画像検索として使用可能な、画像からテキストへの変換機能をサイトロジー2は有しています。
Q.アドインプログラムが暴走してしまったのですが?
A.
アドインプログラム内で無限ループなどに陥った場合はサイトロジー2は反応できなくなります。
ループ内では非常時に特定のショートカットキーでエスケープできる様に記述するなど安全策を講じる必要が有ります。
Q.アドインプログラムは難しくて作れませんが?
A.
アドインプログラムを作成するにはVB.NETの知識が必要です。少なくとも何かしらオリジナルプログラムを作成した経験者でなければ十分なアドインプログラムは作成できない事と思います。
その場合は弊社で作成依頼をお受けしております(有償)。
Q.ウェブページ内の特定のボタンをクリックしたいのですが?
A.
VB.NETのWebBrowserコントロールによるDOM操作が可能です。
DOMアクセスコード作成支援ツールがサイトロジーに含まれていますのでご活用ください。
Q.レンダリングエンジンは何でしょうか?
A.
Trident(IE)です。
WebKitとGeckoも含めたサイトロジー2Sを開発しましたが32bitでのビルドとなってしまい、動作が不安定でしたので開発を休止しています。
Q.ユーザーエージェントは自由に設定可能ですか?
A.
ユーザーエージェントはプリセットとして複数用意していますのでその中から選ぶ事も可能ですが、全くオリジナルのユーザーエージェントを設定する事も可能です。また、アドインプログラムから動的にユーザーエージェントを変更する事も可能ですので、1秒毎にそれぞれ異なるユーザーエージェントでアクセスするなども可能です。
メニュー部分を最小限にしてブラウザ領域を最大限に確保しました。
余裕をもったオペレーションが可能です。
アドインプログラムの登録数は無制限です。
マニュアル呼び出し可能なURL登録数は無制限です。
アドインプログラム内に直接コードを書く事で、直接指定も可能です。
アドインプログラムの実行/停止を指定可能です。
アドインプログラム内に直接コードを書く事で、より複雑な操作が実現可能です。
チャットサイトなどで役立つ文字入力パネルを装備しています。
登録数に制限はありません。
マニュアル呼び出し可能なユーザーエージェント登録数は無制限です。
アドインプログラム内に直接コードを書く事で、直接指定も可能です。
アドインプログラム開発支援ツールとして、色測定機能を有しています。
画像はプログラムコードに変換して、アドインプログラム内に埋め込みます。
開発支援ツールとして変換機能を有しています。
HTML操作の為の開発支援ツールを有しています。
 
サイトロジー2はWindows10でも動作いたします。
2015.12.30のWindowsUpdate「更新内容KB3132372」によりFlashが含まれるページではエラー停止する状況が確認されておりました。
その後
2016.1.6に発行されたWindowsUpdate「更新内容KB3133431」によりその問題は解消され、現在は正常にお使いいただけます。