■ Stable Diffusion をローカル(お手持ちのパソコン内)へインストール
◇ Stable Diffusion のローカルへのセットアップをお勧めする理由 (2023-06-01時点)
Midjourney、Stable Diffusion、DALL・E 2、Bing Image Creator、Adobe Firefly、Leonardo.ai、SeaArt.AI など様々な画像生成ツールが登場しています。
どれもオンラインで手軽に使えますが、目的の画像を生成するにあたって様々な条件で試す必要が有り、何枚も生成してから選ぶガチャになりがちです。
そもそも画像をテキストだけで指示するという行為そのものが無謀であることが使えばわかってきます。
この数か月で Stable Diffusion Web UI 及びその拡張機能は大幅に進化し、テキストからの画像生成だけではなく元となる画像の補正や派生を生成する機能が充実してきました。
様々な分野に特化したモデル(学習モデル)を選べることも Stable Diffusion Web UI をお勧めする理由です。イラストに特化、実写人物に特化、建築物に特化、など様々なモデルを切り替えて使用できます。
ただし使いこなすには経験値が必要になりますので、安易に目的画像を生成できるとは考えない方がいいでしょう。
オンラインサービスの機能も充実してきて細かな指定も出来るようになってきました。ただし100枚200枚と生成してその中から選ぶという手法は良くありますし、業務で使う画像をオンラインで使うというのは秘匿上問題となるケースも有るでしょう。
ローカルインストールの Web UI ではバッチ処理やバリエーション作成の機能も充実しています。また画像生成だけではない付加機能も充実していますのでオンラインサービスよりも100倍の自由度と利便性が有ると言ってもいいかも知れません。
◇ Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111) とは
Stability.ai がオープンソースで公開している Stable Diffusion はそのままでは使いづらい為、ウェブブラウザで使いやすくしたUIをAUTOMATIC1111さんが「Stable Diffusion web UI」という名称でオープンソース公開しています。
この機能が有名になったため、いつしか Stable Diffusion web UI の事を AUTOMATIC1111 と呼ぶ例が増えてきました。YouTube等の解説動画では Stable Diffusion web UI ではなく AUTOMATIC1111(イレブンイレブン) と呼ぶケースが多いです。
AUTOMATIC1111とは投稿者の名前ですので正確な読みは不明です。本人が eleven eleven と呼んでいるかは疑問なところで(要情報)、私なら「いちいちいちいち」と呼ぶでしょう。
以下、Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111) を Web UI と記します。
◇ Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111) インストールと起動の概要 (2023-06-01時点)
Windowsパソコンの場合で説明します。
それなりに高性能なパソコンが必要です。グラフィックボードのメモリ搭載量が12GB以上の物をお勧めします。ディスク空き容量は50GB程度は確保しておきましょう。
ここでの解説は概要のみです。(2023年3月~5月時点の情報)
・Phthon 3.10 をインストール
https://www.python.org/downloads/windows/
WindowsのPATHにPythonを通します(追加します)。
・Git をインストール
https://git-scm.com/download/win
・Web UIのダウンロード
Web UIをインストールしたいディレクトリ(フォルダ)でターミナルにて実行。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
・Web UIの起動
webui-user.bat をダブルクリック。自動で初期設定が行われます。
「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860 」と表示されたらウェブブラウザで http://127.0.0.1:7860 にアクセスすれば使用できます。
・Web UIの終了
ターミナルとブラウザを閉じます。
・Web UIの起動(2回目以降)
webui-user.bat をダブルクリックします。
「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860 」と表示されたらウェブブラウザで http://127.0.0.1:7860 にアクセスすれば使用できます。
・画像生成
最初のテキストボックスに生成したい画像を英字で入力してGenerateボタンをクリックします。画像が表示されれば成功です。
・さらに、ControlNet等の各種拡張機能、学習モデル(単にモデルと言われることが多い)、LoRA(Low-Rank Adaptation)、などの追加インストールが必要になります。
◇ Stable Diffusion Web UI (AUTOMATIC1111) の使い方 (2023-06-01時点)
具体的な使用方法やコツについてはここでは紹介しきれません。毎週のように拡張機能が登場し更新されています。常に最新情報を集めてトライすることが大切になってきます。